小林英治建築研究所
建築家のエッセイ
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2002.05.31  (家づくりの会ホームページ掲示板に記述 )
風邪で咳と高熱に悩まされ、少しばかり気弱になっている時にTVで面白い話を聞いた。私の女房は、少しばかり(?)具合が悪くなると死んでしまうのではないかと不安になるようで、その不安も病院に行く事で解消されていた。人は死にそうに不安になっても、意外とそんな事では死なないもののようだ。そんな経験が、死に対する思い上がりのイメージを持たしてしまうものでもあるようだ。

TVでは聖路加病院で4,000人の死を見つめた医者の紹介をしていた。70歳になるその医者は、朝6時に起きて夜2時の就寝まで仕事をし、2年後までスケジュールが詰まっていると話していた。すさまじい体力だが、自分で考案した体操や食事等かなり気を使って体力を維持しているらしい。凡人には真似が出来そうに無い。その医者が患者に接する時には、患者の為だけを考えているようだ。医者の手当ては、文字通り患者に手を当てての触診から全てが始まり、かなりなところまで分かるようだ。その医者が4,000人の死を見つめて思う事は「人はこんな事ぐらいでは死なないだろうと思う時に、死は突然訪れる」そうだ。自身で80%位死に近づいていて、まだ20%の可能性があると思いながら死んで行くようだ。
ここで教訓。自身の命は80%と知れ。 各々方、くれぐれも油断召されるな。

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