小林英治建築研究所
建築家のエッセイ
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2002.04.29 (家づくりの会ホームページ掲示板に記述)
以前窓口日誌に、海外TVドラマの「刑事ナッシュ・ブリッジス」を楽しみに見ている事を書いたが、覚えている方もあるだろうと思います。ドンパチの好きな僕を充分満足させてくれるし、単なるドンパチだけではなく、軽いアルツハイマーの父親と二人で暮らしている心優しい刑事の人情物だが僕のストレス解消法になっていた。それが昨年放映を止めてしまったので、12チャンネルに抗議の電話をして再開を懇願したのだったが、新シリーズをアメリカで作らなければ放映できないと気の毒そうに云われた。

ガッカリして何ヶ月か過ぎたある日、新聞を見ていたら「ニキータ」と云う番組があったので録画してみたら、これがまたとても面白い。国の秘密機関で「セクション」と呼ばれる天才達で構成された組織で、感情を持たず冷酷非情に人を殺す殺人集団でもあるのだが、その組織に一人の瀕死の女性が担ぎ込まれ、やがて死んだ者として闇の殺人者として育て上げられるのは映画の「ニキータ」と同じだ。「セクション」の命令に背けば自分が殺されると言う事が分かっていても、感情を捨て殺人マシーンとしてなりきれないニキータがセクションをてこずらせるが、その事が見ているこちらに命の尊さや人を思う優しさを教えてくれる。最新のコンピューターを駆使して敵へ立ち向かう天才集団の追撃と正確無比な攻撃で完全に敵を抹殺するのは痛快だ。「ナッシュ・ブリッジス」もそうだったのだが、「ニキータ」も同じように登場人物に個性がありすぎ最初は馴染めなかったが、見るごとに各々のよさが見えてくる。感情を全く必要としない上司に淡い恋心を抱くニキータが、人間を捨てきれ無い事から生じる様々な問題に立ち向かいながらドラマが展開する。そんな「ニキータ」をこよなく愛し、「ナッシュ」の代わりに見続けほぼ一年が過ぎ、やがて番組が終了した。

またまた、12チャンネルに電話すると「刑事ナッシュ・ブリッジス」が昨年の暮れから放映されると言う事で嬉々としてその日を待ちわびた。もう半年近くにもなるが、僕にとって、まだ4・5回しか見ていないようでごく最近のように感じてしまうが、先週の金曜日のお昼に食後の仮眠をとベッドに横になり何気なくTVをつけると、何と「ニキータ」を放映していた。これには驚き僕にとって盆と正月が同時に来たような物だと大変喜んでいる次第です。あまり嬉しくて誰かに聞いてもらいたいから、掲示板に書きました。皆さんも良かったら是非見てください。日曜日の10:30から「刑事ナッシュ・ブリッジス」で金曜日の12:30からが「ニキータ」です。僕はいつもビデオにとって好きな時に見ていますが、いずれも番組を通じて人間とは一体何なのか、生きると言う事は何の意味があるのかを深く考えさせます。設計には大して参考にならないかも知れないけど、建築を自己表現と仮定すると、己が変わる事で設計する建築も何かが変わって行くかも知れない。設計に行き詰まっている人や、悩める人は、ご照覧あれ!ただ、女性にはちょっと不向きかもしれないなー。

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